適応障害の症状とは?仕事はどうすればいい?周りの人の接し方は?~経験者が語る体験談~

こんにちは、ICHIです。

いきなりですが、告白します。

私は、適応障害と診断されて、通算で1年2ヶ月休職しました。

今回はそのときの経験を基に、適応障害についてお話します。

少しでも精神疾患への偏見を取り除き、理解を促進してほしいと思い書きます。

この記事を読むと、

・適応障害になった人の気持ちが理解できる
・もし自分が適応障害になったらどうすればいいか分かる
・周りの人がどのように接すればいいかが分かる
これらのことが分かります。

適応障害の症状

適応障害とは、厚生労働省のHPによると次のような定義があります。

日常生活の中で、何かのストレスが原因となって心身のバランスが崩れて社会生活に支障が生じたもの。原因が明確でそれに対して過剰な反応が起こった状態をいう。

特定の状況や環境がストレスとなり、憂鬱な気分や、不安、不眠などの症状が出ます。

適応障害は、普段の生活の中で生じるストレスにうまく対応することができなくなった場合に、精神状態に変化が現れます。

引っ越しや転職、異動や入学など環境の変化が引き金となって発症することがあります。

私の場合は、転職による環境変化+人間関係の問題が引き金でした。

3つの「ない」が現われる

病状は人によって、重い症状が出たり、全然軽かったりもします。

あくまでも私の例ですが、私が適応障害と診断されたときは次の3つの「ない」が現われました。

何もしたくない

何もしたくない

とにかく、私は何もやる気になりませんでした。

一日中ボ~っとしていたりは、日常の光景でした。

特に体調が悪いときは、布団から起き上がることすらできませんでした。

2日も3日も寝込んでいることもあり、今思えば相当きていたんだなと思います。

最初の1ヶ月が特に酷く、幽体離脱でもしたかのように魂の抜けた腑抜けのような状態でした。

人と会いたくない

人と会いたくない

人と会いたくない、接したくないというのも顕著に現れた症状です。

人によって発症原因は違うと思いますが、人間関係が原因で発症する例が多いと思います。

私は現に、会社での人間関係(上司との関係、詳細後述)が原因で、発症しました。

病院の受付の人、先生、薬剤師、これぐらいが最低限接する必要があるひとでしょうか。

これ以外の人とは、本当に話もしたくないし、接点をできるだけ減らしていました。

外に出たくない

外に出たくない

前の2つにつながりますが、病院の日以外は全く外に出る気になれませんでした。

むしろ、病院すら外出するのが億劫になっていました。

そもそもなにもやる気が起きないわけですから、当然、外になんて意識は向きません。

それに、外に出れば否が応でも人に接することになります。

そんな外界に出ていこうなどとは、1ミリも思いませんでした。

とにかく家に引きこもって、寝たりボ~っとしていました。

私が適応障害になった経緯

先ほども書きましたが、私は職場での人間関係が原因で適応障害になりました。

それは、突然訪れました。

私はその数か月前に転職をし、新しい職場に移っていました。

ある日、先輩から会議室に呼び出されて、私の作った資料を机に広げられました。

「これ、どういうつもりでこの仕事したの?」

この言葉を皮切りに、1時間程度ずっと上司からチクチクと嫌味を言われました。

私の弁解の機会は認められず、一方的に言われっぱなしでした。

もちろん、その1時間の中で具体的なアドバイスなんかはありませんでした。

そういったことが何回かあり、ついには上司の上司も入って2対1で例の苦行が始まりました。

次の日、私は自分のデスクで突然涙が出てきて止まらず、そのまま早退しました。

初めて心療内科にかかり、適応障害と診断されて、即座に休職するように言われました。

その後は、先ほどの通り休養して過ごしました。

治療の中で利用できる制度

精神疾患で休職・通院した場合、いくつか利用できる公的制度があります。

私は休職期間が発病から現在まで数年にわたって治療を続けている中で、次の3つの制度を利用しました。

傷病手当金

傷病手当金

健康保険制の中で、病気やケガによって一定期間以上休職を余儀なくされた場合に請求できます。

病気やケガで会社を休まなければならず、収入が減ってしまった場合に補填してもらえる制度です。

各保険組合によって手続きが違うと思いますが、ここでは中小企業の多くが加入している協会けんぽの例で説明します。

支給には以下の4点のすべてを満たしたときに支給されます。

1.業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
2.仕事に就くことができないこと
3.連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
4.休業した期間について給与の支払いがないこと
これらの条件を満たしたときにはじめて、傷病手当金が支給されます。
申請書は、自分が書く書類、医師が書く書類、会社が書く書類の3種類があります。
医師にもよりますが、医師が書く書類は費用がかかる場合があります。
また、一番キツいのが会社が書く書類です。
ただでさえ、会社と関わりたくないのに、ここで会社と関わらざるを得なくなります。
ここだけは頑張って会社に手続きをお願いしましょう。
これらの書類は各保険組合に用意があると思いますので、問い合わせてみてください。

自立支援医療制度

医療証次に、私が利用しているのが自立支援医療制度です。

この制度は厚生労働省のHPによると、以下の通りです。

自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。

この制度は都道府県単位で行っているので、都道府県のHPでも紹介されていると思います。

継続的な通院が必要な場合に、この制度の申請ができます。

この手続きには、医師の診断書が必要になるので、少し費用がかかります。

それでも、健康保険で3割負担のところを、医療証が発行されると窓口負担が1割になります。

なお、精神障害は寛解(かんかい・症状が落ち着いて安定した状態)することがあるので、有効期間は2年間です。

また、自分で書類を作成・提出できないような状態の場合は、家族等が代理で申請できるので利用してみてください。

精神障害者保健福祉手帳

障害者手帳

3つ目に私が利用している制度は、精神障害者保健福祉手帳です。

こちらの制度も厚生労働省のHPによると以下の通りです。

精神障害者保健福祉手帳は、一定程度の精神障害の状態にあることを認定するものです。精神障害者の自立と社会参加の促進を図るため、手帳を持っている方々には、様々な支援策が講じられています。

こちらも都道府県単位で行っているので、各都道府県のHPを確認してみてください。

自立支援医療制度と、この精神障害者保健福祉手帳は同時申請ができます。

本来であればこちも別途、医師の診断書が必要ですが、前段の自立支援医療制度との同時申請の時は1通の診断書だけで申請ができます。

こちらも、自立支援医療制度と同じ考え(寛解)から、有効期限は2年間です。

同様に、自分で申請するのがしんどいときは、家族等が代理で申請できます。

障害者手帳のメリット・デメリット

ただし、ここで手帳の主なメリットとデメリットをみておきましょう。

◆メリット
・所得税や住民税などの控除
・バスやタクシー等の運賃割引
(東京都の場合は都営交通のパスが申請できます)
・各種施設の割引
◆デメリット
・障害者だという自己認識ができてしまう
・手帳を持っていることへの世間の人の偏見
・施設等で手帳を提示するときの周りの反応
障害者手帳は人によっては、取るのを嫌がります。
手帳を取ることによって、自分が障害者であるということを認めてしまう・認められてしまうからです。
手帳は取らないなら取らないで特に問題がありませんので、個人の価値観次第で申請するか決めてください。
ただ、デメリットさえ気にならなければメリットも大きいので、取得を検討してみてはいかがでしょうか。
手帳のメリットを最大限活用しようという、ポジティブなHPもこちらにありますのでご参照ください。

復職を考えたら

復職

私は一度復職をして、再度休職と復職をしました。

その経験から、復職には十分に準備してからすることを強くお薦めします。

人事担当と上司、医師と連携する。

小さい会社の場合は、人事担当と上司が同じという場合もあるかもしれません。

復職時期に関しては、基本的に医師の判断に任せるのが良いと思います。

私は1度目の復職で、焦って早く職場に戻ってしまいました。

精神疾患は周りの人たちの理解が必要不可欠です。

可能であれば上司と医師が一度会って、復職について面談することが理想的です。

何をして欲しいか、何ができないかを自分で伝えるのは、なかなかしんどいと思います。

そこは第三者の医師にお任せがいいと思います。

復帰計画を立てる

職場復帰が決まったら、復帰計画を立てましょう。

これも、上司、医師と連携しながらよい方法を考えましょう。

私の場合は、とにかく最初は「出勤する」という事実を作るためだけに、1時間だけ会社に出てました。

そこから徐々に、午前だけ、午後だけ、1日とステップを踏んで慣らしていきました。

とにかく、体と心が疲れているので、焦りは禁物です。

無理せずに軽作業から

復帰したからといって、いきなに元の業務をフルでするのは避けてください。

ここでも焦りは禁物です。

資料整理やファイリングなどの軽作業から徐々に始めましょう。

ここでも医師、上司と連携して計画を立てましょう。

会社に産業医がいる場合は、産業医と連携しながら進めてください。

周りの人の接し方

周囲の接し方

実際に職場復帰をはたしたら、周りの方は正直、困惑すると思います。

復帰した立場としても、周りとどう関わればいいか正直迷いました。

では、どう接してもらえたら嬉しいかといえば、「以前と変わらない」接し方です。

これは簡単なようで、実はすごく難しいことだと思います。

私が逆の立場でも、話しかけていいのかすら迷ってしまいます。

ただ、一つ言えることは、普通に話しかけてきてほしいということです。

一番キツイのは、腫れ物に触るような対応です。

無視されるのもキツイですが、この疎外感は敏感に感じ取れてしまいます。

ですので、何のアドバイスになっていませんが、普通に話しかけて普通に接してほしいです。

無理を承知の上で、お願いしますが「普通に」が一番です。

まとめ

周りの方へ

周りの方へ

精神疾患から復職した人は、正直付き合いずらいと思います。

それは、多分、恐れだと思います。

人間は得体のしれないものには、恐怖を抱くものです。

でも、一度心が折れたからといって、頭がおかしくなるわけでも、異常な行動をするわけでもありません。

ただ一度、心が折れてしまっただけ。

ただそれだけです。

また、本人は復職までに本当に辛い思いをしてきました。

決して甘いとか、弱いとか思わないでください。

同じ物事でも快いと感じるか、辛いと感じるかはその人が感じ取ることです。

それが個性であり、その人のあり方なのです。

そこを否定しないでください。

精神疾患は経験してみないと分かりませんが、相当キツいです。

薬を飲んでる場合は、副作用でボ~つとしてしまうこともあります。

でも、お願いです。

体調が戻るまで長くかかると思いますが、温かく見守ってください。

私がお願いできる立場ではないかもしれませんが、この通り、よろしくお願いします。

復職するあなたへ

復職するあなたへ

よく頑張りました。

精神疾患の人に「頑張れ」は禁物だといいます。

でも、あえて言います。

あなたはよく頑張りました。

一度は心が折れてしまったかもしれませんが、職場へ一歩でも踏み出せたのなら大丈夫です。

あとは、あなたのペースで少しずつ階段を上っていきましょう。

私にはよく分かります。

職場に戻るのがどんなに怖いことか。

一度踏み出して、やっぱりダメだと帰っても構いません。

これ以上、もう辛い思いはしなくていいのです。

厳しいことを言いますが、一度周りに迷惑をかけているんです。

もう一度も二度も変わりません。

迷惑、どんどんかけていきましょう。

自分が我慢すればいいと思うかもしれません。

でも、我慢は禁物です。

我慢なんかなんの役にも立ちません。

我慢せずに、辛いときは辛い、無理なときは無理。

もう開き直っていきましょう。

きっとみんな、心が優しい人が多いと思います。

そろそろ自分の人生を歩みませんか?

他の誰でもない、自分のための選択をしましょう。

私からの最後のお願いです。

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